集団授業・個別指導で成績が伸びない5つの原因

①「目標がない」  

勉強とは本来、自分を成長させる(成績を伸ばす、何かを知る、など)という目標を達成するための「手段」です。でも、授業中に子どもたちに学ぶ目的や目標を聞いても、「親に言われたから仕方なく」やる、「皆やってるからなんとなく」やるものが勉強だと思っている。なかには、目標がある子どももいますが、「成績が上がったらいいなー」、「志望校に受かったらうれしいなー」という曖昧な希望でしかありません。でも、明確な目標がないままで、いったいどこに向けて進めというのでしょう。一人ひとりとそれぞれの目標を立てたいものの、解説や質問対応に追われ、集団授業や個別指導にそのような時間はありませんでした。

 

②「勉強しない」

成績が上がるのは、学んだことを自分で実際にやってみて、自力でできるようになったときです。ところが、集団授業も個別指導も、解説や質問に多くの時間を取られるので、一番肝心な「自分でやってみる」時間を家庭での学習(宿題)にゆだねることになります。でも、子どもたちはその「授業外」の勉強ができない。やったとしても「こなす」だけがほとんどです。授業を受けると、「分かったつもり」になり、それだけで「勉強したな」という充実感が生まれるのも、家庭での勉強がおろそかになる原因でしょう。授業時間なんてせいぜい週3時間ほど。もし、それだけで成績が上がるなら、そもそも塾に通う必要はありません。

 

③知識が足りない

集団授業では、たとえ同じくらいの学力の子どもを集めても成績の伸びに差が出ます。なぜなら、持っている知識の数が一人ひとり違うからです。すべての勉強は、学んだことを「積み重ね」ていくものなので、それ以前に学んだ「土台」がなければ、いくら新しい知識を入れても身に付きません。だから、みんな同じように、「一律」にしか教えられない集団授業で、成績が伸びない子どもがいるのは当然です。一方、個別指導では個別の質問対応ができますが、授業内で答えられる質問数はせいぜい3つ4つ。足りない知識を補いながら、どんどん進む学校の授業にもついていく…そのなかで生まれる疑問の数は、個別で解決できる疑問よりもはるかに多いのが現状です。しかも、たくさんの先生を必要とする個別指導の場合、アルバイトの先生にほとんどを依存しなくてはならず、質の高い授業を受けることができません。

 

④疑問をほったらかしにする

疑問を解決することは成績アップに直結します。ところが、多くの子どもたちは疑問を放置してしまう。塾の集団授業の進度は、多くの場合学校の進度と違うので、塾と学校両方から新しい知識を「一方的に」浴びることになります。結果、その授業についていくのがやっとで、質問をしている余裕もありません。また、大勢の前では周りの目が気になって、分からないところがあってもなかなか質問できないこともあるでしょう。個別指導ではすべての疑問を解決できないと述べましたが、その他の問題として、個別の先生に依存し、「塾で教えてもらうからいいや」とその場で疑問を解決することを怠ってしまうことも挙げられます。

 

⑤勉強法を知らない

先ほども述べましたが、大事なのは「授業以外」の勉強です。ところが、学校でも塾でも、数学や英語など教科のことはたくさん教わるのに、一番肝心な「勉強のしかた自体」を教わることがありません。集団も個別も、「授業を進めること」や「質問に答える」ことに手いっぱいで、そこまで手が回らないのです。なかにはやり方をアドバイスしてくれる先生はいますが、アドバイスしっぱなしで、子どもたちが実際にその方法で勉強できているかを確認する先生はまずいません。それに、それはその先生にとって最適な勉強法で、生徒一人ひとりに合った方法ではない事が多い。授業の聞き方、ノートのまとめ方、宿題のやり方、問題の解き方…それらを知らずに勉強しても、学んだことが身につかないのは当然です。計画の立て方もそうです。大人でさえ計画どおり生活するのは難しいのに…やろうとしたことが三日坊主になってしまうのも無理はありません。